どうも、電子音屋ヨクシーです。
3月8日に念願のRoland AIRAシリーズ・リズムマシン「TR-8」を
手に入れて、創作に没頭している今日この頃ですが、
それまで、メインのビート・ボックスとして活躍してくれた
ドイツ製のMFB-503について、TR-8の記事を書く前に
回想記を残しておく事にしました。
生産完了品であり、もう入手困難な機材ですが
名残惜しい中、TR-8の導入の為に手放しました。
棚に眠らせてしまうのはどうか・・・という思いも一つですが、
一番の理由はCDリリースの為に随分と資金を費やし
このタイミングでAIRAリリース!!って事で、
まあ、金銭的な問題で下取りに出したのが本音ですσ(^_^;
3年前に渋谷のFive Gさんで品定めをして購入しました。
導入する決め手はキックの音でしたね。
アナログのマシンは他にも同メーカーのMFB-522や
acidlab maiami、キック専用機のJoMoxのMbass等があり
当然、TR-808や909もありましたが、
私の資金で調達できるマシンは限られていたので、
maiamiやその他のハイ・コストマシン、当然TRの実機には
てを出せなかった為、MFBを選ぶことにしました。
522はどちらかと言えば808のクローン的な感じ、
503はアナログとPCMのハイブリッドで、909的です。
当事私が望んでいたのは、中低域に音圧のある音だった為、
503のキックが丁度目的の音に近かった・・・という感じです。
(522だといわゆる低音域ですから、普通のモニターだとトゥンです)
それまで、リズムはサンプル音しか扱って来なかったので、
購入当事は非常に新鮮でしたね。
ステレオ・アウトも出来ますが、キックとスネアをパラ・アウト
可能な為、夫々に独自にコンプやEQ処理も出来ましたし、
何にしても音色エディットがフレキシブルで、好みの
サウンドにし易かったです。
残念な部分は、タムの音やシンバル系がショボイ・・・
あとボタンが小さい為リアルタイムでのコントロールは皆無
又、外部シーケンサーからトリガーした時に最大ベロシティの
127(128)で鳴らしてもMAXの音が出ない・・・等があります。
(本体のステップ・シーケンサーで鳴らした音圧と明らに違う)
それ以外は非常に僕のトラック・メイクの友として活躍してくれました。
これまでにYouTubeやサウンド・クラウドで公開してきた
ほぼ全てのトラックにそのサウンドを使用してきました。
又、TR-505とMIXして使うと非常に相性が良い。
TR-505のスカスカのキックにアタックを抑えた
MFB-503のキックをレイヤーすると、かなりパンチの
利いた音になります。小さいのでスペース的に
二台置いても邪魔になりませんでしたからね。
こんな感じのセッティングが常でした。
この画像、前の記事にも使ったっけ?(笑)
右端の白い505の上がMFB-503です。
本体シーケンサーは16ステップで、各プログラム毎
A、Bの2パターン用意出来ます。
リンクさせてループ再生も可能で、ソングも組めます。
シャッフルも可能でした。
但し、ソングは127パターンまでしか記録できず、
又、延々とループするので、一つの曲を構成するには
使い辛いので、僕はMPCからトリガーしていました。
当然、DAWからでも可能です(MIDI経由ですが)
僕が3年使用して感じたのは、キックの抜けが今一歩
足りなかったかな・・・って感じです。スネアは抜群でしたが(笑)
ピッチを上げ目で、アタックを最大にしてあとEQとリバーブで
浮かせ気味にするといい感じの音になります。
こちらのトラックのキックが参考になるでしょう。
そういう点で、今回リリースした自主制作アルバム
「DAWN ENERGY」はキックの低域強調の為にMFBを使ったので
あまり、本来の能力を発揮させる事が出来なかった
かもしれません。
そこが反省点ですね(汗)
フレキシブルなキックの音色加工はできますが、
他のアナログマシンのキックもそうかもしれないけど
過度にピッチを下げるのは、モニターで
聴く分には心地よいですが実際マスタリングで
墓穴を掘ります。
総括すると、ドライに聴かせるよりも
邪魔にならない程度に程よく リヴァーブをかけて
ピッチを上げ目にして浮かせた感じにするのがいいかな?
ゴリゴリのアシッドより、アンビエント的な雰囲気の
テクノに向いてると思います。あと、テック・ハウスとか
あまり重たくないジャンルの方が能力を発揮すると思います。
かなり独断と偏見のある3年間の回想記ですが(笑)
もし、あなたが手にする事があったら
参考にしてもらえたら嬉しいですね^^
MFB-503、本当に3年間ありがとう!!
最後に、MFB-503が活躍した僕の自主制作アルバム
「DOWN ENERGY」のクロスフェードをシェアして今回は
締めにします。
こちらのアルバムは現在、池袋のTokyo Future Musicさんで
店頭販売されております。詳しくはコチラ⇒Tokyo Future Music
また、直販も受け付けてますので「電子音屋ヨクシー オフィシャルサイト」
から是非、お問い合わせお待ちしております☆
電子音屋ヨクシー オフィシャルサイト
それでは、また面白いドンカマ(ビートボックス)や電子楽器を
順次ご紹介してゆきますので、今後共よろしくです!!
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