2014年3月18日火曜日

アナログ・リズムマシン MFB-503 回想記

どうも、電子音屋ヨクシーです。

3月8日に念願のRoland AIRAシリーズ・リズムマシン「TR-8」を
手に入れて、創作に没頭している今日この頃ですが、
それまで、メインのビート・ボックスとして活躍してくれた
ドイツ製のMFB-503について、TR-8の記事を書く前に
回想記を残しておく事にしました。

生産完了品であり、もう入手困難な機材ですが
名残惜しい中、TR-8の導入の為に手放しました。

棚に眠らせてしまうのはどうか・・・という思いも一つですが、
一番の理由はCDリリースの為に随分と資金を費やし
このタイミングでAIRAリリース!!って事で、
まあ、金銭的な問題で下取りに出したのが本音ですσ(^_^;






















3年前に渋谷のFive Gさんで品定めをして購入しました。

導入する決め手はキックの音でしたね。

アナログのマシンは他にも同メーカーのMFB-522や
acidlab maiami、キック専用機のJoMoxのMbass等があり
当然、TR-808や909もありましたが、
私の資金で調達できるマシンは限られていたので、
maiamiやその他のハイ・コストマシン、当然TRの実機には
てを出せなかった為、MFBを選ぶことにしました。

522はどちらかと言えば808のクローン的な感じ、
503はアナログとPCMのハイブリッドで、909的です。

当事私が望んでいたのは、中低域に音圧のある音だった為、
503のキックが丁度目的の音に近かった・・・という感じです。
(522だといわゆる低音域ですから、普通のモニターだとトゥンです)

それまで、リズムはサンプル音しか扱って来なかったので、
購入当事は非常に新鮮でしたね。

ステレオ・アウトも出来ますが、キックとスネアをパラ・アウト
可能な為、夫々に独自にコンプやEQ処理も出来ましたし、
何にしても音色エディットがフレキシブルで、好みの
サウンドにし易かったです。

残念な部分は、タムの音やシンバル系がショボイ・・・
 あとボタンが小さい為リアルタイムでのコントロールは皆無
又、外部シーケンサーからトリガーした時に最大ベロシティの
127(128)で鳴らしてもMAXの音が出ない・・・等があります。
(本体のステップ・シーケンサーで鳴らした音圧と明らに違う)

それ以外は非常に僕のトラック・メイクの友として活躍してくれました。

これまでにYouTubeやサウンド・クラウドで公開してきた
ほぼ全てのトラックにそのサウンドを使用してきました。

又、TR-505とMIXして使うと非常に相性が良い。
TR-505のスカスカのキックにアタックを抑えた
MFB-503のキックをレイヤーすると、かなりパンチの
利いた音になります。小さいのでスペース的に
二台置いても邪魔になりませんでしたからね。

こんな感じのセッティングが常でした。




















この画像、前の記事にも使ったっけ?(笑)
右端の白い505の上がMFB-503です。

本体シーケンサーは16ステップで、各プログラム毎
A、Bの2パターン用意出来ます。
リンクさせてループ再生も可能で、ソングも組めます。
シャッフルも可能でした。

但し、ソングは127パターンまでしか記録できず、
又、延々とループするので、一つの曲を構成するには
使い辛いので、僕はMPCからトリガーしていました。
当然、DAWからでも可能です(MIDI経由ですが)

僕が3年使用して感じたのは、キックの抜けが今一歩
足りなかったかな・・・って感じです。スネアは抜群でしたが(笑)

ピッチを上げ目で、アタックを最大にしてあとEQとリバーブで
浮かせ気味にするといい感じの音になります。
こちらのトラックのキックが参考になるでしょう。





そういう点で、今回リリースした自主制作アルバム
「DAWN ENERGY」はキックの低域強調の為にMFBを使ったので
あまり、本来の能力を発揮させる事が出来なかった
かもしれません。

そこが反省点ですね(汗)

フレキシブルなキックの音色加工はできますが、
他のアナログマシンのキックもそうかもしれないけど
過度にピッチを下げるのは、モニターで
聴く分には心地よいですが実際マスタリングで
墓穴を掘ります。

総括すると、ドライに聴かせるよりも
邪魔にならない程度に程よく リヴァーブをかけて
ピッチを上げ目にして浮かせた感じにするのがいいかな?

ゴリゴリのアシッドより、アンビエント的な雰囲気の
テクノに向いてると思います。あと、テック・ハウスとか
あまり重たくないジャンルの方が能力を発揮すると思います。

かなり独断と偏見のある3年間の回想記ですが(笑)
もし、あなたが手にする事があったら
参考にしてもらえたら嬉しいですね^^ 

MFB-503、本当に3年間ありがとう!!

最後に、MFB-503が活躍した僕の自主制作アルバム
「DOWN ENERGY」のクロスフェードをシェアして今回は
締めにします。




こちらのアルバムは現在、池袋のTokyo Future Musicさんで
店頭販売されております。詳しくはコチラ⇒Tokyo Future Music

また、直販も受け付けてますので「電子音屋ヨクシー オフィシャルサイト」
から是非、お問い合わせお待ちしております☆

電子音屋ヨクシー オフィシャルサイト

それでは、また面白いドンカマ(ビートボックス)や電子楽器を
順次ご紹介してゆきますので、今後共よろしくです!!

2014年3月3日月曜日

自主制作CD 「DAWN ENERGY」リリース!!

どうも、電子音屋ヨクシーです。

この度、遂に自主制作CD「DAWN ENERGY」をリリースしました!!

昔から自分の作品をCD化する事が夢でしたので、感激している次第です。


こんな感じです。

















本アルバムはアシッド・テクノ/ハウスを基調にした作品です。

製作環境は、DAWを使わず全てをレコーダーにいたるまで
ハードウェアで行いました。

心臓にはAKAI MPC2000XLを使用し、複数のモジュールと
x0xb0x等のマシンをMIDI同期させてMTRへ多重録音してゆく
旧式な手法です。

古くさっ!!とも思われるとおもいますが、
アシッド・ハウスのアノ感じをかもし出すのに
PC一台で何でも来いのようなDAWを使うより
この方が良い結果が生まれると確信してのセットアップです。

因みにこんな感じで製作してました。




















リズムマシン率が高いセットですが、
アタックが強くて分厚い、しかも特徴的なキックを作り出すのに、
写真に見えるMFB-503、TR-505、Volca Beats
及び、MPCのサンプリング音を巧みにレイヤーして
リズムトラックを生成しています。

そして、いままで眠りがちだったYAMAHAのTX81Zが
今回はよく活躍してくれました。
アナログで埋め尽くされたセットにFM音源・・・と
思われるかもしれませんが、FM変調によって
Ringモジュレーターとは違った金属的なサウンドが
ビートマシンの繰り出す音に上手く溶け込んでくれました。

FM音源への拘りは、高校生の頃から大スキな
「ソフトバレエ」へのオマージュでしょう。
(やはり藤井麻輝さんは上手く使いこなしていました)

あとKORG MS2000もようやく本格的に活躍してくれました。
ヴォコーダーは勿論、アナログ感覚のステップ・シーケンサーが
今回の作風にピッタリとはまった感じですね^^





















レコーディングは単純にMTR(今回はZOOMのHD16を使用)
にバラ録りするのではなく、一回YAMAHAのProMixで
処理したソースを落とす手法で、その辺はDAWでの
作業をそのまま旧機材で再現した感じですね。
特にリズムパートに関しては事前にコンプが処理をして
レコーダーへ落としたので、音圧が随分と稼げました。

ただ、今回のセットアップでデメリットがあるとすれば、
「機動力が皆無」いわばライブで持ち出したくても
気軽に出来ない点ですね。
なので、今後はこの作品を表でどうパフォーマンスして行くかが
課題となっています。

あくまでレコーディングありきのセットなので、
最終的には音源モジュールラックとMPC及び
一台のビートBOXというコンパクト化を進めて行きます。
(その為に、ROLANDの新製品 AIRA TR-8を導入予定)

CDの販売は店頭では池袋にある【Tokyo Future Music】さん
及び、【電子音屋ヨクシー オフィシャルサイト】での直販になっております。
定価は1300円(直販特価1000円)です。

各種、ご購入のお問い合わせ先のリンクを掲載しておきます。

【Tokyo Future Music】 ⇒http://future-music.co.jp/
【電子音屋ヨクシー オフィシャル・サイト】⇒http://musiclabel-jtm.com/yokushe/index.html

より多くの皆様に、このアルバムが届く事を心より願っております!!

最後に、アルバムのクロスフェード・トラックを掲載しておきますので
是非、ご試聴になって下さい。


それでは、次回投稿からまた続々と面白いドンカマ記事を
投稿して行きますのでお楽しみに☆