KORGのVolcaシリーズですが、発売から早3ヶ月程
経ちましたね。多くの方が、既に使いこなしレヴューも
様々な所で述べているでしょう。
「こんなタイミングでようやくレヴュー記事起こすなど
遅れているにも程があんるんじゃないのか?」
とか
「もう使い飽きたわ!!」
とか
既に中古で出回ってたり(笑)
しかし、僕はただ3ヶ月の間、このマシンについて
ブログで記事にするのを先送りしていた訳じゃないんです。
大概、即出て来るレヴューなんて使った方の
個人的な「雑感 」だったり細かい機能解説だったり
する訳で、そんな事は僕の仕事じゃないんですよ、
どこそかの方にお任せします(笑)
ぼくは、音屋として常に実験を試みてますからね、
違った角度からのVolcaの魅力をお届けしなくちゃ
意味が無い・・・まあ、改造とかそういう工学的な事は
出来ませんが、ユーザーレベルでどう使うかって感じです。
・・・で、このブログはその名のごとく、「ドンカマ」なので、
ビートやグルーヴ等、リズム帯に焦点を当てています 。
なので、今回はシリーズの中でも
「Volca Beats」に着目してゆきますね☆
見たまんまの機能を備えてるビートBOXです。
16個並んだタッチパネルを「ON/OFF」して、各
音色のパターンを打ち込んでリズムをこしらえる、
まあ、ヴィンテージのTR-808と同じでございます。
音色はBD、SD、TOM、HATはアナログ回路で、Perc.は
PCMサウンドになってます。夫々の音色はヴォリュームコントロール、
ピッチコントロールが出来ますし、BDやSDはLong Decayにしたり
ノイズでアタックやスナッピー感を足したりできます。
PCMサウンドのピッチコントロールはモーションとして
一つのパターンに記録する事が出来たりもします。
Stutterというのは選択した音色をロール演奏させる機能で、
設定次第で、ディレイのような効果が得られます。
また、瞬間的なドラムロールを直感的に演奏させるにも適してます。
こんな処が大体皆さんがレヴューする部分で、
もっと詳しく書いてる方もいらっしゃるかもしれないので、
機能面のブログをお探しの方は・・・
「ググッてねー!!」(笑)
ここからが本番ですわ。
まず、僕はVolcaとミキサーの接続に困りました
出力がミニ・ヘッドフォンジャック しかないので、
最初は変換プラグ使いましたが、どうも納得いかない。
そこで、こんなモノがありました。
左は<ミニ・TRSプラグ⇔TSフォン(二股)>右は<ミニ・プラグ⇔TSフォン>です。
左はVolcaの出力をそのままステレオで、右はモノラルで接続するのに
夫々適したケーブルです。ミキサーチャンネルに余裕があれば左の方が無難ですが、
コンパクトなミキサーの場合、右のケーブルを使えばモノラル接続出来ます。
いかせん、右のケーブルは両端子共にTSフォンなので、短絡がどーのこーのと
うっさいオッサンがいそうですが、使っていてなんら問題ないので大丈夫ですよ^^
このケーブルは「HOSA」や「ClassicPro」の製品で格安です☆
サウンド・ハウスで手に入るので、是非導入してみて下さい!!
サウンドハウス ケーブル各種
他の機材とのコンビネーションも色々試したのですが、
どうも、Volca自体のメイン定格出力が弱いようで、
音量のバランスが取りにくい面があります。
Volcaシリーズだけでやるならいいけども、それじゃ
ただの「おもちゃ」で終わりですからね・・・・
とくにVolca Beatsは、Kickに対して、他の音圧が弱い。
だからと言って、ミキサーのアクティブEQだけだと
やっぱりバランスが取れない(ショボくなったり、割れたりと)
そこでこんなモノを導入しました☆
左のシルバーの機材はBEHRINGERのFBQ800というコンパクトな
グラフィック・イコライザーです。
本来はPAのフィードバック防止の為のコスパ機材ですが、
今回これをVolcaとミキサーの間に挟んで、帯域の補正をして
他のマシンとのバランスを取った所、案外上手くゆきました。
レベルも+12dbまでブースと出来るので、ガッツリ来ます!!
キックが割れる時は63hzをパッサリ切って、125hzを上げると
カッコよく自然とコンプがかかったようなアタックが出せます。
(他の帯域はその場に応じて)但し、ノイズが若干強くなります、
その辺が安物ベリンガーらしいですがσ(^_^;
よい実験結果はローコストで打ち出せました。
下の動画でFBQ800を導入した質感をご覧下さい!!
拘りたい場合は、もうちょっとグレードの高いGEQを使うのもアリです。
ただ大きさとかルックスがVolcaに丁度あってますよね?コレ(俺だけ?)
音量バランスとEQを上手く取る事で、他のPCMリズムマシンの
ペラペラのKick音にアナログの厚みを上手くレイヤーする事もできます。
この辺は、前身のmonotribeやヴィンテージ機材と違い
ネイティブでMIDIを装備しているVolcaの強みの一つですね。
また、前回紹介したTB-303のクローンマシン
xOxbOx(MarOS)を使う事でSwingもしてくれます^^
下の動画ではTR-505とVolca Beatsをミックスし、xOxbOxで
Swingさせてますが「いい感じ☆」が出せてるのを是非ご覧になって下さい。
上の動画みたいな事は、実を言うと購入前から割りと想定内の事で、
頭の中でイメージ出来ていた事なんですね(MIDI装備という時点でも)
しかし!!この先の事には、さすがにビビリました(笑)
Volcaにはmonotribeと同じSync信号が出せる仕様になっていて
それらのKORGマシンで同期演奏が可能なのは言うまでもないです。
なんと、そのSync信号はヴィンテージ・シンセ Roland SH-101の
簡易シーケンサーやアルページェーターも同期させられるんですよ!!
SH-101のメンテナンスついでにイタズラでVolcaのSyncケーブルを
EXT CLK INへ突っ込んでアルペジェーターを鳴らしたら・・・なんと、
Volca Beatsとピッタリ同期するじゃないですか!!!!
昔のシンセのCV/GATEだのの信号の規格ってバラバラで統一性なんてないんです。
KORGさんだって、そんな事考えてVolcaを開発したとは思えない・・・・
これは大発見でしたよ^^Volcaバンザーイ!!てな感じで、勢いで2つ
デモンストレーションを録画してしまいました。しかもVolcaをコンバーターに
MIDIクロックとの同期も可能でございます。是非参考にしてみて下さい☆
MIDIクロックに同期させたバージョン↓
※SH-101の仕様上、LFOのレイトは同期させる事は出来ません。
どうでしょう?かなりあなたのイマジネーションも広がるんではないでしょうか?
「もしかしたら、あんなことも出来るかも・・・」なんてね。
このVolcaというマシンは色々試してみる価値アリ!!
「もう飽きたよ!!」なんて方は今一度、想いを膨らませてみてはいかがでしょうか?
まだ手放すのは早い!!皆さん、「Volca」を更にエンジョイしましょう!!
チャンスを逃して、品薄で中々手に入らないという方も
期待して是非、手に入れて欲しいマシンです。
価格以上の価値アリです!!
・・・とまあ、最後はその他大勢と同じウハウハ感で締めちゃいましたが(笑)
今後もVolca 3台を使い倒して行きたいと思います☆
今後も、このブログでは面白いグルーヴマシンやリズム音源をリサーチして
ご紹介してゆきますのでお楽しみに^^
では、次回の更新まで・・・See You Again!!